2005年10月02日

心臓に出入りする血管と心臓の弁

 心臓に出入りする血管と心臓の弁のしくみについては、次のようになっています。


■ 心臓から出る欠陥―動脈

 全身の血管のうち、心臓から出る方向に血液が流れる血管を《動脈》と呼びます。心臓から出る大きな血管には、肺動脈と大動脈の2本があります。

 肺動脈は、肺循環へと血液を送り出す血管です。右心室から出て、すぐに左右に別れて肺に入ります。肺動脈には、二酸化炭素を多く含む静脈血が流れています。


 大動脈は、全身の組織へと血液を送り出す血管です。人体で最も太い血管で、根元の部分は3cmほどの太さがあります。左心室から出て上に向かう部分を上行大動脈といい、そこから弧を描いてUターンする部分を大動脈弓、下に向かう部分を下行大動脈といいます。大動脈には、酸素を多く含んだ動脈血が流れています。


■ 心臓に戻る血管―静脈

 全身の血管のうち、心臓に戻る方向に血液が流れる血管を《静脈》と呼びます。心臓に戻る大きい血管には、肺から戻る肺静脈と、上半身から戻る上大静脈と、下半身から戻る下大静脈があります。

 肺静脈は、左右の肺からそれぞれ2本ずつ左心房に入ります。肺静脈には、肺で酸素を多く含んだ動脈血が流れています。

 上および下大静脈には、全身に酸素を渡して、二酸化炭素を多く含んだ静脈血が流れています。上大静脈は、上半身から戻る血液を集めて、上のほうから右心房に入ります。下大静脈は、下半身から戻る血液を集めて、下のほうから右心房に入ります。


■ 心臓に酸素と栄養を与える血管

 心臓が休みなく収縮を続けるためには、大量の酸素と栄養が必要です。しかし、心臓自身は、心臓の中にある大量の血液から酸素や栄養を取り込むことができません。

 心臓自身に酸素と栄養を供給する仕事を担っているのは冠状動脈です。冠状動脈は、左心室から出る上行大動脈の根元から左右に出ています。大動脈などに比べると、ずっと細い動脈で、さらに細く枝分かれしながら心臓全体に分布しています。

 心臓に酸素と栄養を供給した後の血液は、冠状静脈として徐々に集まり、心臓の裏側を走る冠状動脈洞に入って右心房に戻ります。


■ 血液の流れを制御する4つの弁

 心臓の中には、血液が逆戻りしないように制御する4つの弁があります。

 心房と心室の間の弁を房室弁といいます。右の心房と心室の間にあるのが3枚組の三尖弁(または僧帽弁)です。房室弁は、乳頭筋とスジ状の腱索で心筋に繋がっているので、心室が収縮したときも弁が心房側にひっくり返ることはなく、心室が拡張するときには、心筋に引っ張られて弁が開き、血液が心室に入るしくみになっています。

 心室から動脈に出るところには動脈弁があります。右心室の出口にあるのが肺動脈弁、左心室の出口にあるのが大動脈弁です。動脈弁は、その形から半月弁とも呼ばれ、3つのポケットがついたような形をしています。心室が収縮すると、血液の勢いで弁が開き、逆に心室が拡張するときは、ポケットに血液が入ってふくらむため、弁がとじるしくみになっています。


■ 心室が拡張するときに血液が流れる動脈

 動脈には、心室の収縮で血液が流れるのが普通ですが、冠状動脈は逆です。心室が収縮して大動脈に大量の血液が流れるときは、その根元に小さく開く冠状動脈の入り口には血液が入りません。心室が拡張し、大動脈弁が閉じると、大動脈弁のポケットに血管がいっぱいたまって圧力が上がることによって、冠状動脈へと血液が流れるしくみになっているのです。

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