2005年10月01日

心臓の構造

 心臓の構造のしくみについては、次のようになっています。


■ 心臓の外観

 心臓は、循環器の流れをつくるポンプです。大きさは手の握りこぶしほど、重さは200〜300程度で男性のほうが少し大きくなっています。左右のほぼ中央にありますが、正確には中央ではなくやや左寄りで、心臓の2/3は左側に位置しています。

 心臓の下の尖った部分を心尖部といい、心尖部は左胸の下の中央寄りにあります。聴診器で心臓の音を聞くときは、心尖部が最もよく聞こえます。

 また、心臓から全身に血液を送り出す大きな血管や、全身から心臓に戻ってくる血管は、いずれも心臓の上のほうから出入りしています。


■ 心臓を包み保護する心膜

 心臓の表面は3層の心膜で覆われ、大切に保護されています。

 心臓は、まず2層の薄い膜で包まれています。2層のうち、心臓の壁に密着して包んでいるのが臓側心膜です。この臓側心膜は、心臓を出入りする大きな血管の根元で外に反転し、臓側心膜ごと全体を包み込みます。この外に外に反転した表側の膜を壁側心膜といいます。つまり、この2層は2枚の膜ではなく、1枚の袋なのです。その袋の中には心膜腔という空間があり、心臓の動きをスムーズにするための漿液という液体が入っています。

 さらに、その外を、強い結合組織でできた繊維性心膜という膜が覆っています。この膜は、心臓を外からの衝撃から守ると共に、心臓の位置を支える働きをしています。

■ 厚い筋肉でできた心臓の壁

 心臓の壁は3層構造になっています。心臓の内面を洋服の裏地のように覆っているのが心内膜です。心内膜は1層の細胞でできており、この構造は血管の内膜にも同じように続いています。3層の一番外が心外膜です。これは、前項で解説している臓側心膜のことです。

 心内膜と心外膜の間には、心臓の収縮を起こす筋肉である心筋があります。心筋を顕微鏡で見ると、横縞が見えます。腕を動かす骨格筋にも横縞がありますが、心筋の縞は骨格筋のものとは違っています。骨格筋は意思で動かすことができる随意筋ですが、心筋は意思では動かせない不随意筋です。

 心筋の層は、心房のほうか薄く、心室では厚くなっています。また、左右の心室では、全身に血液を送り出す左心室のほうがさらに厚くできています。


■ 心臓の4つの部屋

 心臓は、左右の心房と左右に心室の4つの部屋に分かれています。

 血液が戻ってくるのが心房で、左右の心房の間を隔てている壁を心房中隔といいます。血液を心臓から送り出すのが心室で、左右の心室を隔てている壁を心室中隔といいます。

 全身に酸素や栄養素を届けて老廃物を集めてきた血液は、右心房に戻り、右心房の収縮によって右心室に入り、次に右心室が収縮することによって、肺動脈から肺へと送られます。

 肺でたくさんの酸素を取り入れた血液は、左心房に戻り、左心房の収縮によって左心房に入り、左心室が収縮することで大動脈へと送り出されて、全身を回ります。
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