2005年09月15日

循環器は体の流通システム

 循環器の構造がどのようなものかについては、次のようになっています。


■ 栄養や酸素を運び老廃物を集める循環器

 細胞が必要とする栄養素や酸素を体の隅々まで送り届け、老廃物を集める血液と、老廃物を集め体をウイルスなどの外的から守るリンパ液が、全身を回ることを循環といい、それに関わる臓器や器官を循環器といいます。循環器には、血液の流れの原動力である心臓、血液を流す血管系、リンパ液を流すリンパ系が含まれます。

 血液やリンパ液の循環が止まってしまったら、体に酸素や栄養素が供給されず、有害な老廃物が運び出されなくなり、細胞がダメージを受けて、生命を維持することができなくなってしまいます。循環器は、一瞬たりとも休むことなく働きつづけなければならないのです。


■ 循環器が運ぶもの

 細胞の活動に欠かせない酸素と、ブドウ糖などのエネルギー源、体をつくるのに必要なたんぱく質や脂肪、細胞の中でのさまざまな反応に必要なビタミンやミネラルは、肺や腸から血液に入り、全身の筋肉や臓器などにくまなく送り届けられます。また、腸などから取り込まれた栄養素や薬物などは、貯蔵や加工、解毒のために肝臓へも送られます。

 新しい赤血球や白血球は、骨髄やリンパ節でつくられて血管に入ります。古くなった赤血球は脾臓や肝臓を流れる間に処理されます。体の機能を調整する働きをするホルモンも、血液によって運ばれます。

 そして、二酸化炭素や尿素などの老廃物は、血液によって肺や腎臓に運ばれて処理されたり、排出されたりします。


■ 血液を通す血管とリンパ液を通すリンパ管

 血液やリンパ液は、心臓と血管、リンパ管の中を流れています。血液やリンパ液が流れる方向は一方通行で、一ヶ所を行ったり来たりすることはありません。大人の場合、全身の血管の長さは約10万kmといわれ、地球を2周半まわる距離に相当します。

 血液は、血管を外れて勝手に流れることはできませんから、必要なところにはきちんと血管が届いていなければなりません。全身の血管の標本を見ると、血管が密集しているところと、そうでないところがあるのがわかります。酸素と二酸化炭素を交換する肺、血管を濾過して老廃物を取り除く腎臓、栄養素を集めて加工・貯蔵する肝臓などの臓器には、非常に多くの血液が分布しているのです。


■ 循環器の働きのコントロール

 激しい運動をするときは、筋肉がたくさんの酸素とエネルギー源を送り届けるため、筋肉への血液の供給量を増やす必要があります。しかし、全身を流れる血液の総量を一瞬で増やすことはできません。そこで、心臓の拍動を速くして、一定時間内に流れる血液量を増やします。また、運動にあまり関係ない内臓の血流量を減らし、血液が筋肉に集中して流れるようにします。一方、食後は、筋肉などへの血流量を減らして、胃腸や肝臓などの消火器にたくさん血液が流れるように調節しています。

 血液の流れは、時分の意志では調節できません。循環器の働きは、交感神経と副交感神経からなる自律神経が中心になってコントロールしています。
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