2005年07月28日

皮膚の役割

 皮膚の構造については、次のようになっています。


■ 皮膚の基本構造

 皮膚は大人で1.5〜2m^2、2〜4kgほどの靭帯最大の器官で、表皮とその下の真皮から構成されています。また、さらにその下の皮下組織も広い意味で皮膚に含まれます。

 表皮の厚さは0.1〜0.2mmで、手のひらや足の裏は厚くなっています。表皮には血管や神経はありません。表皮の一番下の層の細胞がさかんに分裂し、古い皮膚は徐々に表面に押し上げられて、やがてアカになってはがれ落ちます。細胞分裂から剥がれ落ちるまではおよそ4週間かかります。

 真皮には、コラーゲンやエラスチンというたんぱく質があり、皮膚を支え弾力性を保っています。真皮には血管や神経の末端が豊富に分布しています。

 皮下組織には血管や神経のほか、脂肪組織があります。


■ 皮膚の役割

 皮膚は、外からの刺激や細菌などの感染から体を守り、血管を収縮・拡張させたり汗を出すことによって体温を調節し、体から水分が必要以上に蒸発させてしまうのを防ぎます。

 表皮の一番下の層にあるメラニン細胞は、紫外線にあたるとメラニン色素をつくって皮膚の色を黒くします。その色素は紫外線に対するバリヤーの働きをしています。

 また、皮膚には痛みや温度などの感覚器としての役割もあります。


■ 爪と体毛

 爪と体毛はケラチンというたんぱく質でできています。爪の外から見えるところを爪体、根元あたりに見える白い部分を爪半月、さらに根元が皮膚の下に入りこんでいるところを爪根といいます。爪は爪根でつくられて1日に0.1mmほど伸びます。

 体毛は、手のひらや足の裏、唇、乳頭などを除く全身にあります。毛が生えている穴の部分を毛包といい、毛包の途中には皮脂腺と、鳥肌を立てる立毛筋があります。毛には毛包の根元の毛乳頭というところにある毛母細胞でつくられます。毛乳頭にあるメラニン産生細胞が髪に色を着けてます。

 
■ 汗をかくしくみ

 汗は汗腺から出ます。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。

 エクリン腺は全身にあり、暑いときや辛いものを食べたときなどに汗を分泌します。汗が乾くときに気化熱が奪われて体温が下がります。エクリン腺は特に手のひら(手掌)や足の裏(足底)に多く分布し、これらの場所では緊張や精神的な興奮によって汗が出ます。エクリン腺からの汗は、ほとんどが水で少しの塩分を含んでいます。

 アポクリン腺は、わきの下、乳首、陰部などの毛包の中にあります。アポクリン腺から出る汁は、たんぱく質や脂質を含んでおり、皮膚表面の細菌に分解されると、においを生じます。
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皮膚の構造と働きを科学する
Excerpt: 皮膚の構造と働きを科学する
Weblog: health care
Tracked: 2005-07-29 07:10
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