2005年06月26日

骨の役割

 骨の役割には、「骨格をつくる」「運動の支点となる」「内臓を保護する」「カルシウムを貯蔵する」「血液をつくる」などのさまざまな役割があります。


■ 骨格をつくる

 全身には200個余りの骨があります。その役割の一つは、骨格として私たちの体を支えることです。

 骨は、数十kg もある体を支えるだけではなく、時には何処かにぶつけたり、高い所から飛び降りたりといった強い衝撃にも耐えられるように強靭に作られていなければなりません。また、軽快な動きをするには出来るだけ重量を軽くする必要もあります。

 そのため、特に四肢の細長い骨は中空になっています。これは、金属の棒よりパイプの方が強く軽いのと同じです。また、手足の骨は、両端よりも中央部分の方が厚くなっています。そのために、中央部分に曲げるような方向に力が加わっても、簡単に折れることはないように作られています。


■ 運動の支点となる

 複数の骨が関節を構成し、その前後に付く筋肉が収縮することで運動が起こります。例えば、肘の関節では、肘の関節を支点として、力こぶを作る筋肉が収縮する(力点)ことで肘から先が持ちあがります(作用点)。

 体の関節は場所によって動きが違います。肩はグルグルと回す事が出来ますが、膝は曲げ伸ばしの動作しか出来ません。これは関節を構成する骨どうしの形や組合せによるものです。


■ 内臓を保護する

 頭蓋骨は脳を守っています。人体にとってもっとも大切な脳は、大人の場合、決して触る事はできません。

 胸の前にある胸骨と背中側の胸椎、胸の周囲を囲む肋骨とで形成されるカゴ状の胸郭は、心臓や大きな血管、肺などの臓器を守ります。

 骨盤は、膀胱や腸、女性の場合は子宮や卵巣といった臓器を守っています。

 直立歩行(二足歩行)するヒトにとって、骨盤が丸みをもって腹部の内臓を下から支えていることは重要なことになります。


■ カルシウムを貯蔵する

 カルシウムは、骨の材料となるだけでなく、体のさまざまな生理機能のために非常に重要な働きをするミネラルです。そのため、血液中のカルシウム濃度は常に一定のレベルに保たれています。

 骨はそのカルシウムの貯蔵庫で、血液中のカルシウムが足りなくなると骨から取り出し、逆に血液中のカルシウムが多すぎるときは骨に貯蔵するしくみになっています。

 人体にはおよそ 1000g のカルシウムがあり、その 99% が骨と歯にあります。


■ 血液をつくる

 骨の中には骨髄があります。骨髄には、赤色骨髄と黄色骨髄とがあり、赤色骨髄ではさかんに血液が作られています。骨髄の中には、幹細胞( ES 細胞)という血球の元になる細胞があり、それが分化して赤血球や白血球が作られます。

 子供の頃は赤色骨髄が多く、年をとるにつれて造血機能が衰えて脂肪細胞が増え、黄色くなるので黄色骨髄と呼ばれるようになります。

この記事へのコメント
ありがとうございます!!
理科や保健の教科書には載っていないことでしたが、馬鹿な私にもとても判りやすかったです。
理科の自由研究、行き詰まってたのでとても助かりました!
Posted by そりこ at 2015年08月19日 13:08
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