2005年10月06日

動脈の特徴と頭部の動脈

 動脈の特徴と頭部の動脈については、次のようになっています。


■ 動脈の特徴と脈拍

 心臓から出る血管を動脈と呼び、その名前は走る場所やその方向などによってつけられています。

 心室が収縮し、一気に血液が動脈に流れると、動脈の壁が少し膨らんで血液を受け止めます。心室の収縮が終わったあとも、膨らんだ動脈が自然に元に戻ることによって、血液が流れます。つまり、動脈では、血液が途絶えることはありません。

 動脈は、その大半が体の深いところを走っています。しかし、体の何ヶ所かで、比較的太い動脈が浅いところを走っている場所があります。代表的なのは頚動脈や橈骨動脈などがあげられます。それらの場所では、心臓の収縮にともなって動脈がふくらむ様子がみられたり、脈拍を触れることが出来ます。


■ 大動脈弓から出る動脈

 左心室から上の方向に出た大動脈は、すぐに左後方にぐるりと U ターンし、脊柱の前のやや左寄りを、胸から腹部へと下行します、大動脈が上に向かっている部分を上行大動脈、U ターンするカーブの部分を大動脈弓、下に向かう部分を下行大動脈といいます。

 大動脈弓からは上に向かって、腕頭動脈、左総頚動脈、左鎖骨下動脈が出ています。腕頭動脈は、すぐに右総頚動脈と右鎖骨下動脈に分かれます。そして左右の総頚動脈は顔と頭に、左右の鎖骨下動脈は脇の下を通って腕へと向かいます。首の喉ボトケの両側の位置で、大きく脈拍が触れるのが、左右の総頚動脈です。


■ 顔面に伸びる動脈

 左右の総頚動脈は、喉ボトケの高さあたりで外頚動脈と内頚動脈の2つに分岐します。外頚動脈は顔面など主に頭蓋骨の外側に位置し、内頚動脈は脳など頭蓋骨の中に分布しています。

 外頚動脈のメインルートは、甲状腺や舌などに分布する枝を出しながら、顎のエラの後ろあたりからまっすぐ上に伸びて、耳の前を通る浅側頭動脈になります。エラのところからは、唇や顔の前面に伸びる顔面動脈が出ています。顔面動脈は、上下の唇に枝を出しながら、口角の横、鼻の横、目の内側を通って上行します。また、エラの少し上の部分の外頚動脈からは、後頭部へ伸びる後頭動脈が、その上からは下顎骨の内側を通って顎や眼の下に枝を出す顎動脈などが分かれています。


■ 脳に血液を送る動脈

 左右の総頚動脈から分かれた内頚動脈は、脳に酸素と栄養を届けます。頭蓋骨の中に入った内頚動脈は、脳の低部で眼に向かう眼動脈を送ったあと、前大脳動脈と中大脳動脈という枝を出しています。

 脳に血液を送る血管にはもう1対、椎骨動脈があります。椎骨動脈は、左右の鎖骨下動脈から分かれて、頚椎の横突起の穴を通過して上に伸びています、左右の椎底動脈や上小脳動脈の枝を出しながら脳の底の中央に向かい、左右に分かれて後大脳動脈となります。

 脳の底では、左右の前大脳動脈が前交通動脈でつながれ、中大脳動脈と後大脳動脈とが、後交通動脈によって右側と左側でそれぞれつながれています。これによって脳の底にできた動脈の輪を、ウィリス動脈輪(大脳動脈輪)といいます。

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